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2007年12月23日

Adagio Cantabile from Piano Sonata #8 (Ludwig van Beethoven)

これまで何回か Art at Tokyo Tech の話を書きました。東工大のディジタル多目的ホールを基地にして、さまざまなアーティストの方々をお招きしてコンサートやパフォーマンスを開催する催しです。
自分の研究室がある建物で、ちょっと階段を降りるとホールがあって質の高いクラシックのコンサートやパフォーマンスを見ることが出来る。なんて恵まれた環境にいるんだろう!と、私のお気に入りのイベントでした。

ところが、今年の夏から秋にかけてはいろいろとあって、長い間この催しも聞きに行くことができませんでした。気がついたら、今日は Art at Tokyo Tech 2007 Autumn シーズンの最後のレギュラープログラムです。たまたま当番に当たっていたこともあって、日曜日ではありますが大学に聴きに行きました。

今日は六角橋吹奏楽団のクラリネット四重奏メンバーのみなさん。神奈川大学吹奏楽部のOBによって設立されたということで、日頃接している大学生・大学院生と歳も近いし、なによりクラリネットだけの四重奏という編成を聴くことがなかなかないので、楽しみに開演を待ちました。

演奏を聴いて、なによりびっくりしたのが、編曲の素晴らしいこと。もともとクラリネット四重奏という編成のために書かれた曲はほとんどないのではないかと思いますが、それを様々な音楽家がクラリネット奏者のために素晴らしい編曲をしています。

オープニングの Gershwin "I Got Rhythm" や Debussy の "亜麻色の髪の乙女"、Garner の "Misty" も素晴らしい演奏でしかもそれを彼らの高い演奏技術が見事な音楽に結晶させています。彼らがコンテストで金賞を取ったという Hiketick の "3 Latin Dances" や Piazzolla の "Histoire du Tango" の、彼らの技巧爆発の演奏も圧巻だったのですが、私が一番心打たれたのは、実はベートーベンのピアノソナタ「悲愴」2楽章でした。ああ、この編成でやるとこんなになるんだ…ピアノだけで弾くのとまた違って、心にゆっくり染み込むような音楽。涙が出そうな演奏でした。

クリスマスソングなども織り交ぜてくれて、一年の終わり、シーズンの終わりを締めくくるに相応しい楽しいコンサート。アンコールはクラリネットポルカでかっこ良く締めくくってくれました。本当に、彼らには感謝です。今日のコンサートに来てよかった。

冬のシーズンはもう終わり。春のシーズンは4月からですが、また Art at Tokyo Tech 足しげく通おう、と思って帰ってきました。