タイスの瞑想曲 (マスネ)
昼の Art at Tokyo Tech が好きだ。
私の職場では、Art at Tokyo Tech と題して、若手から超大物まで、音楽家から俳優、パフォーミングアーティストまで、いろんなアーティストを呼んで来てコンサートやイベントをやっている。(しかも入場料は全部タダ!)
夕方やるコンサートやイベントがメインで、大物はみんなこっちに出るが、一方で昼休みにプロムナードコンサートと題して、建物の中のロビーやホールで、若手(本学学生も含む)の短時間のコンサートもやっている。
私はこの昼のコンサートが好き。夜のももちろん良いけど、夜出るのはやっぱり身構えるし、仕事を早く終わらせて、時として早く帰りたい気持ちと戦ったりしなくてはならない。でも、昼のは40分程度だから昼食さえズラせられれば昼休みの空いた時間だけ、というのも気軽だし、若手(や「アマチュア」)というのも気軽にふらっと寄れるひとつの要因。
そんなわけで、今日の昼のコンサートは、桐朋学園大学のバイオリニスト久保静さんとピアニスト矢崎貴子さん。4曲弾いてくれました。
1曲目のエルンストの「夏の名残のバラ〜庭の千草〜」は、バイオリンの一本の弦を弓で弾きながら残りの弦を別の指で押さえてさらに残りの指で弾く、というテクニックを、初めて見る僕に思う存分味あわせてくれたし、2曲目のドビュッシーの「バイオリンとピアノのソナタ ト短調」は絶対CDを買おうと思った。そして最後の「ツィゴイネルワイゼン」は言うまでもなく、浪々と歌い上げて疾走して終わってくれたけど、今日の一曲としてはやはり「タイスの瞑想曲」を挙げたい。
もちろん有名な曲だし、超絶技巧の曲でもないし、プログラムを見て「ここはちょっと息抜きかな」などと思ってしまったのが大間違い。いざ演奏が始まると、目の前で(3,4mの距離で)バイオリンを弾いてもらうことの幸せを、他のどの曲よりも大きく感じさせてくれるのでした。これはやはりCDでは絶対わからない。ああ、だから名曲なんだ、と思いました。
久保さんと矢崎さんに感謝。だから昼のコンサートは好きだ。