Sunday Bloody Sunday (U2)
思えばU2がこの曲を歌ったときから世界にテロはあった訳だし、テロに対する人々の怒りも、その中で子供を傷つけられる悲しみも存在した。そしてIRAなどのテロがそうであったように、(その善悪は別問題として)テロは基本的に独立など政治的主張を実現するための手段であり、自国の政府など特定の敵対勢力に向けられたものだった。そしてU2のこの歌より古くからテロとつきあって来たヨーロッパでは、このことは当然の前提だった。
アメリカが当初受けた9.11もそういったテロの延長上にあったはずだった。今でもイラクで起こっているテロは標的を「アメリカとその協力者」と断っている。ところがブッシュの狡猾だった所は、アメリカを標的にしたテロを「民主主義社会全体に対する攻撃だ」と勝手にすり替えてしまった所だ。当然のことながらヨーロッパは「なに言っているんだ?」と反応した。スペインがさっさと軍隊を退いてしまったのは、「民主主義全体に対するテロ」などではないことを十分知っていたからだろう。
ところが、再軍備をして国外へ軍隊を送り出したくてうずうずしている日本の右派政治家は、このブッシュのアイディアに飛びついた。そして、第二次世界大戦終了後、国際援助等こそすれ外国の恨みを買う事など滅多に無かった日本は、テロの「敵対勢力」に組み込まれて狙われる事となった。
以上U2を聞いて思い返した事でした。