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2006年08月04日

国際社会の一員になるか、それとも...

SIGGRAPHも今日ですべての行事が終わり。というわけで会議をふりかえっての雑感など。

今回初めて参加した訳だが、最も印象的だったのが、単にコンピュータグラフィックス技術の祭典ではないということ。おそらくこれはもう何年も前からだと思うけど、むしろ軸足は新しいインタラクションの方法論や技法に移っているように思える。そう言えばロゴは「Interaction/Interface Boston 2006」がデザインされたものだったっけ。もっとも、今回私が参加しようと思ったのはまさにここを見たかったからなので、そう言う意味では狙い通り、ということなのだけれども。

もうひとつ今回改めて強く感じたのは、日本人はもっと英語を訓練した方が良い、ということ。今までの経験から、こういう国際会議に来て英語のアクセントがきつくて聞き取れないワースト4は日本人、中国人、インド人、そしてフランス人なんだけど、特に今回ひどいと思った。せっかく内容のある発表をしても、発表始めてしばらくしてこれは聞けないと思ったら会場を出てしまう人がポロポロ居るし、質問の時間になっても、きっと質問しても聞き取れないと思ったら質問もしてくれない。国際会議で、受けた質問を発表者のために通訳する通訳がつく、なんてのは今回始めて見た。もちろん日本人の発表。私だってそんなに英語うまいとは思わないし、英語聞き取れないことはたまにある。でも、内容が優れた研究をしているんだから良い、国内学会では高く評価されているんだから良い、ちゃんと英語の原稿をつくってしゃべるだけしゃべったんだから良い、という姿勢は是非やめてほしい。そうでないといつまでたっても国際的な研究者のコミュニティに入れてもらえない。コミュニティに入るということは「こいつとは話をすることができる」と思ってもらえることなのだから。特に若い大学院生〜の世代は、これから研究者・技術者として生きて行くのなら、英語は必要最低限読み書き会話が出来ることを習得していてほしい。(もっともどんな職種でもあてはまることなのだけれども)

上の話題に関連して。今回 SIGGRAPH では写真撮影と録音が厳しく禁止されている。会場に着いて、参加登録して最初にもらうガイドの最初のページに明記してあって、違反したら以後会議に参加させないとまで書いてある。でも実際には会場内でポスターからプレゼンテーションから平気で写真を撮っている人間が多数居るが、私の見た限りでは大多数が日本人か中国人。注意事項など読まないのか、それとも違反して当然と思っているのか。
もちろん西欧社会の中にだって、ルールを守らない人間は居る。しかしルールを決めたら、大多数の人間がそれを真摯に守ることによって社会が成立している。西欧社会は、このような日本人や中国人を見て、自分たちが長い間築き守って来た社会の基盤を破壊する野蛮な人間の群れがやって来たと思っていることだろう。日本国内でもこのような動きは常々大問題だと思って来たが、我々が国際社会に受け入れられるためには、まずはその社会を尊重する (respectする)ことが第一歩である。そうしなければいつまでも一員にはさせてもらえない。それともこのまま、西欧社会が長年築いて来たものを破壊し尽くして国際社会の常識自体を変えてしまう、野蛮な侵略者を貫くのか。

そんなわけで会議場内の写真はないので、会議場玄関前にあった牛のアートシリーズとボストンの街の写真を。
さよなら SIGGRAPH2006。

牛のアート1とボストンの街 牛のアート2 ボストンの夜景

投稿者 umemuro : 2006年08月04日 06:35

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