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2006年07月20日
説得力喪失
我々教員が月に1回出席しなきゃいけない会議に、教授会っていうのがある。
同じ研究科(「学部」みたいなもの)の教授・助教授・講師の先生方が全員、大きな教室みたいなところに座って、一番前で研究科長がお話ししているのを聞いている会議。
その会議が有意義かどうかは取りあえず置いておいて、今日も出席してきました。
今日驚いたのは私の後ろの机に座った教授約2名。前で研究科長が話している時間のほぼ90%の間、ひたすら2人でしゃべるしゃべる。別に会議で議論している訳ではない。いわゆる雑談。
後ろの声に掻き消されそうな研究科長の話を必死に聴いていた私は、思いも寄らぬところで両耳分離聴ならぬ "前後分離聴" をさせられるハメになった。
結論。もう学生に授業態度うんぬんをやかましく言うのやめようと思った。あれがこの大学の実態では全然説得力ないし。
投稿者 umemuro : 01:25 | コメント (0) | トラックバック
2006年07月18日
Cultural diversity
そんなわけで1週間+ほどオランダを旅して来た。
毎回旅行(特に海外旅行)はいろんなことを考える良いチャンスなのだが、今回一番強く印象に残ったのは、文化の多様性、ということ。
文化の多様性について考えるのはそれはそれで良いことなのだが、今回問題なのは、それがストレスに感じられることが多くなって来たことに気づいたということである。
それは言葉を変えれば、多様な文化に対する許容度が低くなっているということに他ならない。10年〜20年前には、「世界にはいろんな文化があるんだ」と感動し、それを幅広く受け入れようとする自分が居たように思う。それが、今では様々なことにイライラしたり腹を立てたりしている自分に気がつく。「なんでこいつらはルールを守れないんだ?」「なんでこいつらはこんなにあつかましいんだ?」。これは何も日本と外国の文化だけでなく、同じ国の中にいる"いろんな"人に対しても当てはまるように思える。例えば日本でははたしてそんなに急速にモラルが崩壊しているのだろうか?
これは私のような職業に就く者としてはある意味非常に深刻な問題である。大学はもはや日本人の学生だけを相手にビジネスをする時代を終えつつある。それどころか「新しい知は異文化が衝突するところにのみ生ずる」という副学長の言葉を聞いて感銘を受けたばかり。知らず知らずのうちに全くもって進むべき道と逆をふりかえっている自分に危機感を覚える。
旅行中こんな話をしたら、ある研究者の方に「それは加齢の効果だと思います」と言われた。つまり、歳とって保守的になってきている、ということか?
今回オランダを鉄道で旅して驚いた。驚くほど時間に正確。タクシーの運転手が言っていた。「オランダ人は、いつも鉄道が1分遅れたと言って文句を言っている」。
オランダは住みやすそうな国だな、と思った。

投稿者 umemuro : 23:19 | コメント (0) | トラックバック
2006年07月01日
総天然色漫画映画 平成狸合戦ぽんぽこ
最近、心身が疲れた時にはジブリの映画を借りて見ることが多いような気がする。
ジブリの中でこれまで観ていなかった作品のひとつが総天然色漫画映画 平成狸合戦ぽんぽこ。
なんとなく、そう、ただなんとなく、タイトルからして「子供向け」なのかな?という先入観から今まで敬遠していたのは否めない。
しかし観てみると、タイトルから受ける印象とは全く逆に、テーマは重い。
私のような「その他の人」はタヌキたちに思いっきり感情移入して観られるけど、多摩ニュータウンに住んだことのある、あるいは現在住んでいる人たちは、この作品をどう観るのだろう?
ラストは決してハッピーエンドではない。クライマックスシーンでは涙を誘われる。でもこの重いテーマをあえてコミカルな絵とストーリーに包んで「総天然色漫画映画」に仕上げたところが、高畑勲監督の真骨頂なのだろう。上々颱風のエンディングテーマにも気持ちが救われる。
今回この映画を見て、初めてなぜ「となりのトトロ」が作られたのか、わかったような気がする。
