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2005年02月09日

Very 日本人

今日の電車の中で、おもしろいものを見ました。
最近電車の中で口元を隠して携帯電話で話をしているバカをぽつりぽつり見かける様になりましたが、今日私の前に座っていた女性は、ポケットから着信している携帯を取り出すと、イヤホンマイクをつないで耳に入れて、イヤホンの途中に付いている小さいマイクに向かって話し始めました。片手でマイクを握りながら、片手で電話機本体を自分の前にしっかり持っているので、別に「電話で話していないふり」をしようとしたわけでもなさそうだし、FOMAでもなかったのでテレビ電話でもなさそうです。なんでこの人はこんなことをしているのかな、としばらく考えました。
私が考えて出した結論は、この人は「理由はわからないけどそういうルールらしいからやっちゃだめだ」「でも(私の勝手な解釈によれば)こうすれば別にそのルールを守らなくても良い」という、2つのきわめて日本人的な思考を体現していた、ということです。すなわち、まず「電車内での通話はご遠慮下さい」と言われたとき、なぜダメなのかというルールの意味を考えようとしない。話す声が他人に迷惑だと言うことになれば、口なんか押さえたってガンガンにしゃべてれば意味無いし、ましてや今日の人みたいにイヤホンマイクを使うことに何ら本質的な効果はありません。一方で、最近車の運転中の携帯電話の使用が禁止されましたが、どうやらイヤホンマイクとかハンズフリーキットを使えば話しても良いらしい(だいたいこれも大問題だと思いますが)、という情報をどっかで聞きかじったのでしょう、なぜかそれがごっちゃになって「私はこれだけ努力(あるいは遠慮)しているんだから、ちょっとくらいいいじゃない!」という、きわめて日本人的なエゴイスティックでいやらしい他人への甘え全開になっている。(この二つ目の甘えの道をとことん極めたのが、いわゆる「オバタリアン」ですね。)
というわけで、私の理解では、その女性の一見不可解な行動は、実は彼女がとても日本人だったということにほかならない、というところに落ち着いたのでした。
駅にて

投稿者 umemuro : 2005年02月09日 23:36