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2004年11月08日
逆転の世界
つい先日、ゼミで人の顔について議論をしていた時に「人の顔の非対称性をどうする?」という話になりました。
人間の顔は、鼻を中心にして左右に同じ様にパーツが並んでいる様に見えて、よくよく見れば左右対称ではありません。手に右利き、左利きがあるのと同じ様に右目と左目は違うし、鼻の穴だって唇だって左右で微妙に違います。この(微妙と言えば微妙な)差についての話でした。
これで思い出したのが、以前美容を専門とする大学の先生から聞いた話です。いわく「髪の毛の分け目を右にするか左にするかだけでも顔の印象は違って来てしまう」。もしかしたら女性の方はそんな話当たり前、と思う方多いかも知れませんが、私にはちょっとショックでした。なぜなら、私は基本的に鏡に映る自分の顔しか知らないからです。髪の毛は顔以上に左右の対称性がとれませんが、私は基本的に鏡に映して「ま、こんな感じかな」で終わり。でも、実はその「顔」を見ているのは世界の中で私だけで、私を除いた全ての人は、鏡に映した私の顔とは違う顔、つまり左右が逆になった顔を見ている。「分け目が右か左かで印象が変わる」のなら、みんなが見ている私の顔(の印象)って、私が感じているものとはかなり違うの?
私が他のみなさんと同じ様に私の顔を見られる数少ないチャンスは、もちろん写真やビデオに撮って後から見る、ということ。だからでしょうね。ビデオに撮った自分の顔を見るとき、なんとなく違和感を感じるのは。(もちろんビデオに録画された自分の声を聞いて違和感を感じる、という要因もあるとは思いますが、これはまた別の問題ということで。)

投稿者 umemuro : 23:50 | コメント (1)
2004年11月05日
2つのアメリカ
私がオハイオ州に住んでいた時、地元の人と「ここでは(黄色人種である)私にもみんな親しく話してくれるし、良くしてくれる。本当に住みやすいところだ。」と言う様な話をしたことがあります。その時地元の人が言った事でとても強く印象に残っているのは「うん、でも(すぐ隣の)インディアナの田舎に行けば、状況は全然違うよ。」といった事でした。その時はそれ以上突っ込みませんでしたし、結局私は今日までインディアナ州に足を踏み入れた事はないままなのですが、この時の事だけははっきりと記憶に残ったまま今日に至ります。
アメリカの大統領選挙が終わりました。共和党と民主党が獲得した州の色分け地図(例えば asahi.com のもの)を見ると、実にきれいに分かれています。西海岸、南部を除く東海岸、そして中西部が民主党、残り全部を共和党。このうち中西部を見ると、最後まで僅差で暫定投票でもつれたオハイオを除けば、民主党一色の中でインディアナだけがポツンと共和党になっているのが目につきます。このことが、上に書いた事を私に思い出させました。
私はアメリカに行く度に、(東京近辺の暮らしと比べて)快適な所だと言ってばかりいますが、よくよく考えてみれば、私が足を運ぶ場所はほとんど今回の勢力図で言えば民主党が勝った場所ばかり。実はその向こうに私の知らないもう一つのアメリカがある...? 今回の選挙結果を見ながらそんなことを考え込んでしまったのでした。
(ちなみにこの結果についてある知人は「民主党が勝ったところは海岸や五大湖など『外(=他の先進国)』に面したところばかり。他の国のことを視野に入れられる所(人)は民主党を選ぶ。逆に共和党を選んでいる所は『内側』で『アメリカ』しか見えていないところ」と断言しました。鋭いと思います。)

投稿者 umemuro : 01:49
2004年11月02日
踊っていること、脱力すること
今日夕方帰りの電車で、隣の人が読んでいる夕刊紙の一面に大きな見出しが踊っていた。
日本は『米の手先』。
そんなことは自衛隊が派遣されるまでの経緯を見てれば誰でもわかること。いかに日本の国内で大臣が「違う」と言っていたって、世界の目から見ればそれ以外に見え様がない。今さらなんでこんなことが新聞一面の見出しになるのだろう?
帰って来て asahi.com を読んでいた。
香田証生さんの追悼のため若者が首相官邸前に集まり、抗議の意を表した、という記事だった。その記事のすぐ上で踊っていたバナー広告。
「いよいよ、米大統領選!」
「どちらが、ふさわしいか?」
「大統領がする腕時計ヴァルカン』
この状況におよんで、アメリカの大統領選挙をそんな風にしか見られないのか?「この時計、アメリカの大統領がしているんだぜ」と自慢げに見せるおっさんを想像して、ヘドが出そうになった。少なくとも私にとってはこの広告は、社名とブランドの価値を著しく落としている以外のなにものでもなかった。その広告が出ていたページの記事が記事だったので、いつまでも上の文句を繰り返しているバナー広告がひたすらむなしく見えた。

投稿者 umemuro : 00:40