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2004年07月07日
情報の非効率性 (3)
(前回の続き) 抽象化・一般化され、きれいに記述された「知識」を「AはBなんですよ」と教わると、「そうか、AはBなのか」とわかった気になります。でも哲学や数学で無い限り、それだけでは現実の問題に対処できない事が多いのではないでしょうか。それは工学の分野の研究でも、ビジネスの実践でも同じ事だと思います。一般化された知識を受け取ったら、「それは自分にとってどういう意味を持っているのか」「それを使って今自分の持っている問題をどう考えればよいのか」ということを自分で考えてはじめて得られる理解、それこそが真の「知識」では無いかと思います。
もちろん授業の限られた時間と場所で、仮想的な例題で上記のような理解が得られるかと言えば疑問はあります。それでも「ああ、わかった気になっていたけど、実はよくわかってなかったんだな」「ああ、こう使えばいいのか」ということに気がつく貴重な機会、きっかけである事には変わりありません。その機会を棒に振ってしまうのは私の感覚からはもったいないなあ、と思うし、「もしかしてこの人は、一般化された形で情報を単に伝授されることを勉強する事と勘違いしているのではないか」、という危惧を覚えるのです。

投稿者 umemuro : 2004年07月07日 07:37