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2004年05月25日
研究室について (1)
研究室が移転してから、学生室の環境整備を精力的に行っています。もちろんお金がありあまっているわけではありませんから、出来る事には限りがあります。それでも出来る事から、少しずつ工夫する様にしています。
私が学生室の環境にこだわるのは、いくつか理由があります。基本的な考えは、研究室は創造的な活動の場であって欲しい、ということです。
そのためにはまず第1に、「そこに居たい」と思える場所でなくてはならないということ。私の学生時代の研究室は、かなりファシリティが古くなっていました。年季の入った木製の机に座って、やはり計算機の重みでたわんだ木の六尺机で作業を行っていました。料理は白い小さな陶器の手洗い場で行っていましたし、泊まりになるとタイルの床に新聞紙やエアーキャップを敷いて寝ていました。当時は、大学の研究室というのはこんなもんだと思っていましたので、それなりに学生生活を楽しんでいました。
しかし、その後就職し民間企業で働く様になって、仕事の環境は一変しました。その時漠然と思いました。「学生時代のあれはなんだったんだろう?」と。「学生のうちはあれで良かったけど、でももうあれに戻りたくないなあ」と。
念のために断っておきますが、私は学生時代の恩師には感謝しこそすれ何も不満はありません。ただ、自分が研究室を運営する立場になって、うちの学生には「またいつか研究室に戻って研究してみてもいいなあ」くらいに思ってほしい、と考えます。さらに私は学生時代にインターンをしませんでしたが、今日の学生は学部のうちに民間企業での仕事を経験する人たちが多数派です。企業の仕事の環境を見て研究室に戻って来た時に、少なくとも「もうあんまりここには居たくないなあ」と思ってほしくない。そういう気持ちでは、創造的なアイディアも出ないし、先進的な研究もできないと思うのです。
投稿者 umemuro : 2004年05月25日 19:16