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2004年04月19日

ステージの上と下と

昨日の日曜日、ダンスのパフォーマンスを観に行きました。大岡山に本拠地を置く金光郁子&バレエキャラバンの公演「Ants」で、ダンサーのお一人と知り合いという縁で何年か前から公演を楽しみに観に行かせてもらっています。私はバレエやダンスには詳しくありませんが、学生時代演劇をやっていたので舞台装置や音響、照明のプロの仕事はやっぱり観ていて嬉しいと言うか楽しい。それに何より、ステージの上で自分の肉体を最大限使って表現しているダンサーの人たちの、その紛れも無い瞬間瞬間には、人間の生のエネルギーの素晴らしさを見せつけれられます。
しかし、-- 本当はこんな事書きたくないのですが -- ステージの下には、人間にはここまで落胆させられるかというのが居て、本当にがっかりします。公演中客席は当然暗く、ステージの上では照明の技術の粋とダンサーの技術の粋を集めたパフォーマンスが展開して居ると言うのに、客席で携帯電話を高く掲げてステージの写真を撮っている連中。今の携帯電話のディスプレイは、暗闇で開くと顔が下から照らされて浮かび上がるくらい明るい。そんな明かりが客席でいくつもふらふらしていたら、そちらに気が取られてステージに集中できません。劇場でなぜ客席が暗いのかなんて考えることも出来ない人間。自分の行動を自分の立場からしか考える事ができず、自分の行動が及ぼす結果のアセスメントもできないイマジネーション能力の欠如した人間。おかげで第二幕最初の優美なダンスは台無しでした。ああいう人間が海外へ旅行して向こうの劇場で同じ事をして、「日本人」の評価を落として帰ってくるんだろうなあと思うと、非常にミゼラブルな思いをしました。
というわけで、ステージの上で輝いている「アリ」たちと、ステージの下のがっかりするような人間を同時に観て来た日曜日でした。

投稿者 umemuro : 2004年04月19日 22:54