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2004年04月29日

ウィーン日記 (5)

今日で会議の私の出番も無事終わり。明日の朝はホテルをチェックアウトです。荷造りしなきゃ。
さて前回の最後の一行に書いた事について。そんなことがわかるのはなぜかと言うと、休憩時間となると(なかにはセッションそっちのけの人もいるけど)みなロビーの椅子やソファに陣取ってパソコンを広げて、おのおの無言のまま何事か(おそらくはメールとウェブのチェックでしょうけど)やっています。最近のこの手の国際会議は、ロビーで無線LANでのインターネット接続サービスを提供しているので、この様な光景が広がる訳です。
しかし、本当に便利になったのか... こんなところまで来て、ネットワークから、あるいは日常の仕事から離れられない訳ですよね。そして、今回私も感じましたが、ネットワークから離れているとなんとなく不安を感じるんです。多分日本でみんな携帯を肌身離さず持っているのと同じ理由でしょう。だからみな我先にパソコンを広げる。中には、パソコンを見ながら一時間近くも携帯電話で仕事の話をしている人もいました。
でも、少なくとも私にとっては、旅は日頃の雑事から離れて、そして日常の生活のペースから離れて、いろいろなことをゆっくり考えるチャンスでした。私が飛行機の中で本や論文を読むのは、単にええかっこしいだという理由もありますが、他にやることが無いからです。だから持って来た数少ない「ひまつぶし」に集中できる。そして実際次の研究のアイディアなどよく浮かんだりするのです。あるアメリカ人の先生は、新しい研究や次の授業のアイディアは、たいてい犬を散歩させに行く時に考えると言っていました。
というわけで、私がこうしてウィーンから blog の更新なぞやっていたのは、実は嘆くべき事かもしれません。
パソコンを開く人々

投稿者 umemuro : 07:01

2004年04月28日

ウィーン日記 (4)

今日はカンファレンス会場の話を。
CHI2004の会場は、ウィーン市外からドナウ川を挟んで対岸、国連施設のある一角に隣接した Austria Center Vienna という会議場です。地図の上ではドナウ川のすぐそばなのですが、この「一角」がなかなか広くて、川岸まではかなり歩きます。(しかもいつもパソコン入りの重いカバンかついでるし...) というわけで、行き帰りの電車の窓から見る以外はなかなか気軽に見に行けないのですが、今日写真をとってきました。美しく青きドナウ。
写真の2枚目は会場です。赤いのはこのカンファレンスのポスター。
しかしこういうカンファレンスに来ると Apple のユーザが目立って多い。シェア4割くらいなんじゃないだろうか?
ドナウ川カンファレンス会場

投稿者 umemuro : 01:20 | コメント (1)

2004年04月26日

ウィーン日記 (3)

カンファレンスの準備で、観光らしい観光は全然していません(;_;)。なんでも我々のパネルセッションが終わったら引き続きプレスセッションがあるとか。えらく緊張して来ました。そんなわけで今日も午後からホテルの近くのカフェに PowerBook 持ち込んで、バッテリーの持つギリギリまでプレゼンテーションの手直しをしてました。(私は基本的にええかっこしいなので、人目につくところの方が仕事がはかどるのです。)
そんな調子でも、食事時などポケットにカメラを入れて出かけると、写真を撮りたくなるトコロがいくつもあるあたりが、さすがウィーンというところなのでしょうか。
というわけで、今日も歩きがてら気に入ったものをいくつか。しかし全然「ウィーン」らしくないな。
よくわからんオブジェ歩くひと夜の通り

投稿者 umemuro : 06:38

2004年04月25日

ウィーン日記 (2)

ウィーンは寒い! ホテルから朝食を買いに出かけたのですが、そのときの気温が10度くらい。日本を発つ前、東京の真夏のような気温を体験していた私にはちょっとこたえます。
というわけで朝ちょっと出歩いた以外はほとんど屋内に居たので、観光は全然していないのですが、それでもヨーロッパの都市はアメリカとは全然違いますね。経済的元気さはアメリカの方があるのかもしれませんが、人間がそこで長い歴史の中で築いて来たものの風格はヨーロッパにはかないません。それに、あるアメリカ人の先生が言っていましたが、「ヨーロッパの街を歩いていて心地が良いのは、その都市が歩く人間のために最適に設計されているか自動車のために設計されているかの差だ」ということを、街を歩きながら実感します。
さて写真は街中でみつけた噴水のオブジェです。ウィーンと言うと古い建築の街並というイメージですが、その中で存在感がありました。
噴水のオブジェ

投稿者 umemuro : 00:33

2004年04月24日

ウィーン日記 (1)

今日から、CHI (Computer-Human Interaction) 2004 という国際会議に参加するためにオーストリアのウィーンに来ています。CHIはいわゆる premiere conference で、発表するのもパネルセッションを企画するのも難しいと言われているので、今回私たちのパネルセッションの企画が通ったのはとても名誉な事と思っています。
さて今日は夜遅くウィーンに着いたばかりで写真がまだないので(夜ホテルまでの道中もさすがウィーンという美しさだったのですが、車が速すぎて撮り損ねました;_;)、代わりに乗り継ぎのミュンヘンの空港での写真を。透明の半球に無造作にクッションを乗せたものが、金属のポールから鎖で吊ってあります。見た目がまず美しくて楽しいだけでなく、一点でぶら下げただけの前後左右の自由度に加えて金属ポールが適度にしなってスプリングになるので、見た目以上に座り心地が楽しい。うちにも欲しいなあ。
ミュンヘン空港にて

投稿者 umemuro : 07:04

2004年04月19日

ステージの上と下と

昨日の日曜日、ダンスのパフォーマンスを観に行きました。大岡山に本拠地を置く金光郁子&バレエキャラバンの公演「Ants」で、ダンサーのお一人と知り合いという縁で何年か前から公演を楽しみに観に行かせてもらっています。私はバレエやダンスには詳しくありませんが、学生時代演劇をやっていたので舞台装置や音響、照明のプロの仕事はやっぱり観ていて嬉しいと言うか楽しい。それに何より、ステージの上で自分の肉体を最大限使って表現しているダンサーの人たちの、その紛れも無い瞬間瞬間には、人間の生のエネルギーの素晴らしさを見せつけれられます。
しかし、-- 本当はこんな事書きたくないのですが -- ステージの下には、人間にはここまで落胆させられるかというのが居て、本当にがっかりします。公演中客席は当然暗く、ステージの上では照明の技術の粋とダンサーの技術の粋を集めたパフォーマンスが展開して居ると言うのに、客席で携帯電話を高く掲げてステージの写真を撮っている連中。今の携帯電話のディスプレイは、暗闇で開くと顔が下から照らされて浮かび上がるくらい明るい。そんな明かりが客席でいくつもふらふらしていたら、そちらに気が取られてステージに集中できません。劇場でなぜ客席が暗いのかなんて考えることも出来ない人間。自分の行動を自分の立場からしか考える事ができず、自分の行動が及ぼす結果のアセスメントもできないイマジネーション能力の欠如した人間。おかげで第二幕最初の優美なダンスは台無しでした。ああいう人間が海外へ旅行して向こうの劇場で同じ事をして、「日本人」の評価を落として帰ってくるんだろうなあと思うと、非常にミゼラブルな思いをしました。
というわけで、ステージの上で輝いている「アリ」たちと、ステージの下のがっかりするような人間を同時に観て来た日曜日でした。

投稿者 umemuro : 22:54

2004年04月13日

キャンパス・イノベーション・センター

今年度から週に一回、東京工業大学の田町キャンパスにあるキャンパス・イノベーション・センター(CIC)でゼミをしています。
CICは9階建て。7階から上は東京工業大学が使っていますが、1階から6階は日本中のさまざまな大学のリエゾンとして使われています。このビルの一つの特長として全面ガラスのエレベータがあるのですが、1階から9階まで乗ると各フロアの様子がそれこそガラス張りでよく見えます。1階から6階までは各フロア、おそらく違う大学が違う用途で使っているのでしょう、階ごとに内装や備品が全然違って楽しめます。ああ、それぞれ違うところにお金をかけているんだな、と。
しかし、東工大は大岡山もすずかけ台も田町も、キャンパスは全て駅の前。これは考えてみればとても贅沢なことです。写真の屋根付きの歩道橋は、田町駅から降りて来る階段です。
CICCIC

投稿者 umemuro : 20:35

2004年04月10日

藤の花

昨日、校門脇の守衛所に、みごとな藤の花の盆栽が置いてありました。この日記にも桜ばかりでなくいろいろな花が登場しますが、考えてみれば春ですもんね。
しかし、先日の梅の盆栽といい、見事な盆栽、どなたが育てているんだろう?守衛さんかな?
藤の盆栽

投稿者 umemuro : 23:25

2004年04月08日

心配

イラクで拘束されたとされる日本人3人を大変心配しています。
(1) いったい何が起こったのか (2) 今彼らがどこに居るのか が少しでも早く明らかになって欲しいと思っています。

投稿者 umemuro : 23:48

2004年04月07日

春の宵の花の

今の季節みんな桜ばっかり見ているけど、
夜桜と宴
実は椿もきれいに咲いていたりするんだよね。季節は不思議なり。
図書館横の椿

投稿者 umemuro : 23:30

2004年04月06日

入学式

今日は学部と大学院の入学式です。まだ桜が咲いているうちに入学式を迎えられてよかった。
私自身が学生のころはあまり思わなかったのですが、ここ数年、春に新しい顔ぶれと授業で会って思う事は、うちの学生って理数系の成績が良いと言う共通点の他は、結構バラエティ豊かなんですよね。もちろんとてもいい事だと思います。その上みんないろいろな事ちゃんと考えてるし、結構まじめだし、本当に学生に恵まれていると思います。
今日入学した学生諸君と会うのは実は来年以降、彼らが学科所属をしてから。この4月からは授業で新しい3年生と会いますが、どんな顔ぶれになるのか、今年も楽しみです。
入学式

投稿者 umemuro : 23:15

2004年04月05日

フツーの人の静かな暴力 : 今日の実績

今日大学から家に帰るだけで、電車の中では背骨に思い切りショルダータックルされるし(当然のごとく一言もなし)、ホームで電話してれば目の前でタバコ吸われて煙吸わされるし、中学生くらいの男が3人ホームをキャハハハハと走り回りながら口に含んだジュースをかけ合っていて、あやうくこっちまでジュースをかけられそうになるし。なんなんだこの国は。
今の首相は海外から観光客を招致するのに意欲的なようだが、この手の人間をそのままにして外国人なんか呼んだら、逆効果だと思うんだが。帰ってから「あんなところ二度と行くところじゃない、不愉快なところだ」と風評を流されるのがオチ。
夜空に浮かぶ百年記念館

投稿者 umemuro : 22:46

2004年04月02日

「崩れ落ちる兵士」

「武器は必要悪か?」そんな難しい命題の答えは未だわからない。
ただ、武器を手に取ることは、それを構えることは、それだけで相手に「殺さなければ自分が殺される」という、殺す理由をひとつ与えることになる。
(東京都写真美術館で明日から開かれる「知られざるロバート・キャパの世界」展のポスターに使われていた標題の写真を見て。引用できないのが残念だが、有名な、ライフルを手にしたまま撃たれてまさに倒れる兵士をとらえた写真。興味のある人は美術館のサイトから展覧会のリンクをたどって下さい。)

投稿者 umemuro : 20:01

2004年04月01日

感謝、そしてこれから

きょうから新しい気持ちで新学期を始めることになりました。今まで経営工学専攻の全ての先生方、そして出会った学生の皆さんに育ててもらった恩と教えてもらった多くの事に感謝しながら、少しでも専攻、大学、そして今とこれからの時代に生きる人たちに恩返しが出来るよう頑張りたい、と思っています。
さくら

投稿者 umemuro : 17:50